「本当のお葬式があるから来てね」新興宗教に入らされそうに… 悲しんでいるように見えなかった遺族たち(中川淳一郎)

  • ブックマーク

 以前、新宗教に入らされそうになったことを思い出しました。非常に大切な人・Aが若くして亡くなり、葬儀は彼女の親戚ゆかりの寺院で営まれました。そこの墓に入るのかと思ったら、Aの母親から「本当のお葬式があるので来てね」と言われました。

 とある日曜日、喪服を着て最寄り駅から指定の施設に向かう道中、大勢の中高年男女が同じ方向に歩いています。次々と施設へ入り、慣れた様子でドアの向こうへ消えていく。私は入り口で母親とその姉と、Aの妹と合流。われわれ四人は、別の小部屋へ行きました。...

つづきを読む