WBC監督“たらい回し”で「誰より日本を愛する」候補者浮上 工藤でも由伸でも井端でもない巨人OBからの“史上初の人選”とは
日本国籍取得時からの夢だったラミレス氏
誰もが就任に尻込みするポジションになった代表監督に、ここに来て有力候補に挙がってきたのが前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)である。ベネズエラ出身で、外国人で初めて通算2000安打を達成した。18年1月に日本国籍取得を目指すと明らかにした上で「将来的に日本代表の監督としてユニホームを着るのは日本人として最高の夢だ。オファーがあれば、やらせていただきたい」と話すなど、かねて意欲を示してきた。
ラミレス氏は19年、晴れて日本に帰化した。DeNA監督は21年限りで退任し、代表監督就任に支障はない。
「『日本と日本人を愛している』が口癖だった。正式な要請があれば二つ返事で受諾する。コミュ力が高く、もり立てることが上手で、代表監督向きだと思う。野手出身で投手のマネジメントが課題だが、大谷やダルビッシュ、佐々木(朗希=ロッテ)らとのパイプ役としてロッテの吉井(理人)監督が再度、投手コーチになってくれれば問題ない。日の丸を背負うチームのトップを敬遠する野球人が多く、日本人になって間もないラミちゃんが熱望する現状は寂しい限りだが、選手、監督しての実績は十分で、巨人OBでもある」(DeNA球団関係者)
外国人として活躍した元選手のWBC監督就任となれば、史上初のことだ。11月16日開幕のアジアプロ野球チャンピオンシップ(東京ドーム)で初陣を迎えることになる。
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