大谷翔平の年収は少なくとも5千万ドル 年俸の手取りは約45%か

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 今月5日に29歳の誕生日を迎えたエンゼルスの大谷翔平。右手中指の爪が割れ、マメもできるアクシデントはあったものの、9日(日本時間)には5試合ぶりに32号本塁打を放って前半戦を終えた。活躍とともに気になるのは去就だが、そんな本人の「懐事情」は……。

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 9日のドジャース戦に敗れ、エンゼルスは借金1を背負って折り返すことになった。チームのポストシーズン進出が厳しくなる中、トレード期限は日本時間の8月2日に迫っている。

「期限までに大谷選手が移籍する可能性はゼロに近いでしょう。依然人気はすさまじく、グッズの売れ行きも好調。球団としても“引き続き再契約したい”との意向を示しています」

 とは、現地で取材する「Full-Count」編集部の小谷真弥氏。その上で、

「今季終了後にFA権を取得し、移籍先として最有力視されているのはドジャースです。資金が潤沢で現在の本拠地からも近く、10年連続でポストシーズンに進出するなど、大谷選手にとっては最高の野球環境。遡れば花巻東高校時代、最も獲得に熱心だったのはドジャースの日本担当スカウトでしたから、本人にも思い入れはあると思います」(同)

 肝心の契約金は10年総額で5億~6億ドルとも取り沙汰されているのだが、現地ジャーナリストは、

「同僚のトラウトも“大谷はお金を気にするタイプではない”と言っていた通り、大谷は他のメジャーリーガーに比べて金銭面には執着しないといわれている。が、これは金額が低くてもいいということではない。“自分をどれだけ評価してくれるのか”という指標として年俸を捉えているのです」

“がめつさ”とは似て非なるものだというのだ。

手取りは半分以下

 そんな感覚を持ち合わせる大谷に「金難」が降りかかったのは昨年11月だった。暗号資産(仮想通貨)交換所を運営するFTXトレーディングが経営破綻し、110億ドルの損害を被ったと主張する投資家が、経営責任者のほか「グローバルアンバサダー」を務めていた大谷らをフロリダ州の連邦地裁に提訴したのだ。“広告塔”の責任を問われた格好で、今年4月には大谷の弁護団が「フロリダの住人ではない」などと訴訟の棄却を請求している。

 大谷の動向に詳しいメジャーリーグ研究家の友成那智氏は、

「損害賠償訴訟はフロリダの弁護士が売名目的で仕掛けたもので、間もなく大谷側の主張が認められ、被告から外れるでしょう。そもそも彼は、FTXのアンバサダー就任料を上場前の株式と仮想通貨で受け取っていたため、500万ドルとされる資産は経営破綻で紙くずと化してしまいました」

 実は最大の被害者だというのだが、新たなスポンサー契約が次々と決まって大金が動くため、現地では大谷の損失は話題にも上らないという。一方で友成氏は、

「米国は税金が安いといわれ、大谷の年俸の3分の2程度は手元に残ると思われがちですが、実は手取りは半分以下に過ぎません」

 というのだ。

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