不正の温床183億円「PCR補助金詐欺」事業者の裏に「黒幕」 検査のでっち上げや水増しで浮上
15カ所の無料検査所
まず、彩祥会、メディカル4メンクリニックと業務提携契約を締結した。
「その二つは、東京・北区にある皮膚科クリニックの女医が起(た)ち上げました。女医はハイブリッジの役員の一人と知り合いで、また、関連不動産会社の顧客でした。その繋がりから、彩祥会とメディカル4メンクリニックを看板に据え、麻布や江古田など12カ所で無料検査所の運営に乗り出しました」
さらに、昨年6月1日からは、業務提携先にヒューマンプランニングとジョイも加わった。
「ヒューマンプランニングは、ハイブリッジ傘下の薬局運営会社です。そのため、南大塚と狛江で直轄の無料検査所をスタートさせました。ジョイは銀座でクリニックを営む女医の会社。そのクリニックが無料検査所を兼ね、結果として、ハイブリッジが統括する無料検査所は3カ所増え、15カ所になりました」
役者が揃ったところで、PCR補助金詐欺スキームが組み立てられた。
「週刊新潮」2023年7月20日号「MONEY」欄の有料版では、PCR補助金詐欺のスキームと不正発覚までの過程、高橋社長の知られざる経歴を詳報する。
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