“フランス”は荒れている? 過激な瞬間が拡散されやすいSNS時代に気を付けたい“曖昧な比喩表現”(古市憲寿)

  • ブックマーク

 フランスが荒れている。パリ郊外ナンテールで、警察官が微罪の17歳少年を射殺、抗議活動が暴動に発展したのだ。フランス全土やベルギーに飛び火、各地で建物や車両への放火が相次ぎ、「内戦」のようだと伝えるメディアもあった。

 ナンテールは凱旋門から電車で10分ほどの距離。日本でいえば埼玉の川口や大宮のような場所だろうか。パリ市内でもコンコルド広場などで抗議活動が起きた。歴史的に広場の多いパリは、何か事件が起きたときに人々が集まりやすい都市構造になっている。...

つづきを読む