「住吉会」ボリビア人幹部の逮捕で大ダメージ 6億円超の賠償金請求が認められた「使用者責任」とは

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資金源を一網打尽に

 山口組の歴史の中でいわゆる“生前退位”は初めてのことだった。

「稲川会や山口組のトップも住吉会と同じような訴訟を抱えていて、悩ましい問題であることは間違いないでしょう」(同)

 今回逮捕された聡仁組の件でも、相当な金額が特殊詐欺によって吸い取られ、暴力団の資金源となっているはずだ。

「捜査当局は本件を特殊詐欺事件として立件したうえで、被害者側の提訴に繋げ、暴力団トップの使用者責任を新たに問いたいとの狙いがあるものと見られます」(先のデスク)

 市民はもちろん、警察・検察に国税当局がスクラムを組んでトップらを逮捕・起訴して壊滅状態に持ち込んだ工藤會とは規模もターゲットの中身も違うものの、捜査当局の連携によって資金源を一網打尽にする狙いはハッキリとしているようだ。

デイリー新潮編集部

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