リニア建設を妨害する川勝平太・静岡県知事 「第3ラウンドも外堀を埋められつつある。世論の潮目は変わった」

国内 社会

  • ブックマーク

世論の“潮目”

「依然としてリニアの静岡工区が未着工であることは変わりませんが、川勝知事については相当に外堀が埋まってきたと思います。第1ラウンドは、ほぼ解決と見て問題ないでしょう。第2ラウンドで県の態度は軟化していませんが、流域自治体の首長は、田代ダム案を支持しており、実際にJRと東電の間で具体的な協議が始まっています。第3ラウンドも、川勝知事の強弁を批判的に報じるメディアも増えてきました。静岡県だけでなく、日本全体の世論も潮目が変わってきた観があります」(同・担当記者)

 読売新聞は6月1日朝刊に「リニア同盟会総会 静岡未着工 他知事が批判」との記事を掲載した。

《リニア中央新幹線の沿線自治体でつくる建設促進期成同盟会の総会が31日、東京都内で開かれ、他県の知事から静岡工区の未着工がリニアの開業を遅らせていることに強い危機感が示された》

《長野県の阿部守一知事は「静岡工区が止まっているのが最大の課題だ。開業の時期に直結する」と語気を強め、三重県の一見勝之知事は「名古屋以東の工事によって名古屋以西の工事が遅れることは避けていただきたい」と注文した》

 記事には他の知事からの批判的な意見や国会議員からの川勝知事に再考を促す発言などが記載されているが、ここでは割愛する。川勝知事がこうした声を正面から受け止める日は来るのだろうか。

デイリー新潮編集部

前へ 2 3 4 5 6 次へ

[6/6ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。