「2代目宅見組」本部事務所が片付き“終活”が進行中か 解散説も浮上する中、新しい「連携」も

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“高山清司若頭を狙う”

「竹本会長はその後、独立組織として活動しながら、“(6代目山口組の)高山清司若頭の生命を狙う”と豪語しているとも伝えられていました」

 と、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現・NPO法人「五仁會」主宰)。

 そんな竹本会長と入江組長との連携情報はどう読むべきなのか?

「2代目宅見組の鹿田次郎副組長によると、連携自体を否定していました。佰八龍會は独立組織と言っても若い衆は3人とか5人ほど。活動らしきことができるレベルではなさそうです。実態としては連携ということではなく、ままならない日々の中で、入江組長の保護下に入れてもらったのが本当のところだと取り沙汰されています」(同)

 2代目宅見組をめぐっては、少し前に報じられたように、3年ほど前に売りに出されていた大阪市内の本部の売却がようやく決まった。その経緯については、すでにお伝えした通りで、売値は破格の3億3000万円で、実際に買い取った人物の背後に“フィクサー”がチラつくとの指摘もあった。

分裂から8年

「本部売却で、入江組長としてもホッとひと息ついたというところではないでしょうか。往時に比べて激減した若い衆の移籍先を元々所属していた6代目山口組側に確保したうえで、自分自身はカタギになる決意を固めた可能性もあると見られています。今回の佰八龍會との”連携“はそのことと無関係でしょう」(同)

 暴力団対策法に基づき、そもそも本部事務所は使用制限がかけられており、幹部らが集まることもできなかった。組織としての“終活”を進めるかのように見える入江組長の動きは、山口組分裂から8年が経過する今年8月を見据えているのだろうか。

デイリー新潮編集部

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