今の芸能界は「弱い者勝ち」？ 中田敦彦に高岡蒼佑、あのちゃん…「あの人にいじめられた」トークが席巻するわけ
かつて「きつい」「汚い」「危険」な職業を3Kと言ったものだが、いま日本で最も危険な3Kは「権力者、稼ぐ人、加工好き」ではないか。常にSNSでの炎上の標的にされ、引きずり下ろそうとされるリスクにさらされている。
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となると芸能人、特に大御所と目される人気者たちは相当に危険である。さまざまな理由はあれど、「あの大御所のやり方ってどうなのよ」という話は耳目を引き拡散しやすい。
代表的なのがオリエンタルラジオ・中田敦彦さんによる松本人志さん批判で、かなり世間を騒がせた。他にも才賀紀左衛門さんの事実婚妻の不穏なブログ、高岡蒼佑さんも小栗旬さんや綾野剛さんへのフラストレーションをぶちまけた。最近は音楽プロデューサーの松尾潔さんの契約終了をめぐる山下達郎さんとのあつれきも、話題を集めている。
それぞれの背景は全く別であるものの、「大御所や人気タレントの裏の顔」という話題が大衆の関心を引きやすいというのは確かだ。だからだろうか、大人気のタレントたちも「あの人にいじめられた」話を語る場が増えている。
中でも上沼恵美子さんの恨み節エピソードは多い。「紅白司会になった時の歌手陣の冷たさ」話や、お笑いコンテストの審査員を務めた時、自分だけ水を渡されなかったという不遇時代。明石家さんまさんとの因縁を明かしたこともある。上沼さんには意趣返しのチャンスかもしれないが、言われた側は「弱いものいじめをする人」と思われて居心地悪いだろう。
他にはあのちゃんの「VTR中に寝てたりすると怒られるから山ちゃんが嫌い」発言も物議を醸した。といっても山ちゃんこと山里亮太さんは彼女のMVへの出演を快諾しており、実際のところは関係も良好のようだ。なお他番組でもうたた寝して不興を買ったようで、「路線バスの旅」では太川陽介さんが口も聞いてくれなかったと、「バスの悪魔」呼ばわりしていた。
ただ彼女が賢いのは、「加害者」として名前を出すのは自分より年上の「おじさん」ばかり。まともに言い返したら、「若くてかわいい女性に本気でキレるなんて」と、世間が味方をしてくれる相手ばかりということだ。とはいえ彼女にも批判の矢は向いている。「寝ていた自分が悪いのに」との指摘も多いが、不思議ちゃんキャラゆえの行動と見えなくもない。結局のところわれわれも、彼女の手のひらで踊らされているだけなのだろう。
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