月9「真夏のシンデレラ」に早くも暗雲 見るのやめた視聴者続出をプロはどう分析したか

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記録更新もあり得る

 脚本にも不安がある。

「昨年10月期の『silent』(フジ)は、21年のフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した生方美久を脚本に起用して大ヒットしました。これに味をしめたのか、今回は昨年の受賞者である市東さやかの脚本ですが、正直言って稚拙です。SNSでも問題になっていましたが、花火の音に驚いて海に落ちて溺れる仁村紗和がスマホはしっかり手放さなかったり、それを助けようと飛び込んだ水上恒司は海中で泳ぎながらの人工呼吸、さらに翌朝には、同じベッドで裸の2人……などなど、あり得ない展開には笑ってしまいました」

 見逃し配信で大人気だった「silent」は、スマホ視聴での早回しにも耐えうるアップとゆったりした展開という戦略があたったが、

「今回は展開が遅すぎます。見逃し配信の1・5倍速で見ても遅いと感じるほど。リアルタイムで見たドラマ好きの中には、展開が遅すぎて耐えられなくなった人も少なくないはずです。それが証拠に、視聴率の毎分グラフでは、21時50分から22時の落ち込みが激しい。初回は22時24分までの30分の拡大放送でしたが、放送時間を拡大したせいで他局に逃げられています」

「真夏のシンデレラ」の脚本は、まだ結末が決まっていないという。出演者同士の反応などを考慮して決めるのだとか。テコ入れすれば、持ち直せるだろうか。

「全く別のストーリーにしてしまうならともかく、すでにテコ入れは難しいレベルだと思います。このままだと、18年1月期の『海月姫』(主演・芳根京子)の平均6・1%という月9の最低視聴率記録を塗り替えてしまうでしょう」

デイリー新潮編集部

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