標高3メートル「日本一低い山」に登山客が殺到 東日本大震災から12年後の「山開き」が笑顔に包まれた理由

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 あの忌まわしい大地震と大津波は、多くの市民の生命とふるさと、そして大切な思い出と残された人々の笑顔を一瞬にして奪い去った。だが――。東日本大震災から12年が過ぎた今年7月2日。宮城県仙台市の太平洋沿岸の被災地でたくさんの人が破顔一笑。笑顔が弾け飛んだ。

 この日、仙台市宮城野区蒲生地区にある、日本一の低山・日和山(ひよりやま)で山開きが行われ、県内外から180人もの登山者が集結。標高わずか3メートルの山頂を目指した。

 仙台港の南側に位置する日和山は、国土地理院の地形図にその名が記された低山だ。...

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