天皇陛下「英国留学」の原点 イギリス外務省が奔走した100年前の“国家プロジェクト”

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 天皇陛下のご著書『テムズとともに――英国の二年間』(紀伊國屋書店)には、英オックスフォード大学に留学された際の思い出が綴られている。だが、その背後には、日本への影響力拡大を目指す英国の思惑があった。機密解除文書から、その知られざる内幕を解き明かす。(前後編のうち「前編」)<『英国機密ファイルの昭和天皇』(新潮社)より抜粋、一部加筆しています>【徳本栄一郎/ジャーナリスト】

「私がオックスフォードに滞在したのは、一九八三年の六月末から八五年の十月初旬にいたる二年四カ月間であった。...

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