日曜劇場「VIVANT」はドラマ業界の新定番 他局にはなかなか真似できない戦略とは
他のドラマの制作費も使う
「民放テレビ局の連ドラが乱立する中、NetflixやHuluなどの配信プラットフォームでも多くのドラマ作品が視聴できる現在、人気のある有名な俳優が出演していないと高視聴率が獲得できなくなっています。その状況を感じ取り、いち早くキャスト強化に注力してきたのが日曜劇場です」
ならば、他局も豪華にすればいいのでは?
「それは無理でしょう。TBSは過去に実績があり、演技力にも定評がある俳優陣を先々まで押さえています。そして夏ドラマを強化したいため、今回、特に豪華な俳優陣を揃えました。もちろん番組制作費は膨大にかかります。これは他局にはマネができません。なぜなら、TBSは他のドラマ枠の予算を削ってまで、日曜劇場に力を入れているからです」
豪華キャストの出演料だけでも、かなりの金額になることは容易に想像できる。おまけに、わずか3カ月しか放送されない連続ドラマに、2カ月半もの海外ロケまで行っている。その上で内容は明かさない。期待は高まるばかりだ。
「ここまで豪華キャストなのに、公式ページでは残る1人のキャストが明かされていません。はたして、これだけの俳優陣を揃え、莫大な制作費も掛けたドラマは、一体どれだけの高視聴率を叩き出すのか。業界人やドラマファンのみならず興味深いドラマです」