仁科亜季子親子が語る、宮崎県で就労支援施設を始めた理由
歌舞伎役者の家に生まれ
運営会社は亜季子さんと克基氏が共同代表に就任している形だ。しかし、なぜ亜季子さんも一緒に、障害者就労支援施設の運営に携わろうと考えたのか。
「私も歌舞伎役者の家で生まれ育ちましたから、基本的には企業の経営などとは無縁の世界で生きてきました。それは、(芸能一家で生まれ育った)彼も同じだと思います。でも今、彼は社会的にも大変意義のある仕事に目覚めてくれたように思います」
さらにこう述べる。
「もし、これが飲食業やアパレル業であれば、私もここまで乗り気にならなかったかもしれません。ですが、私もいつかはこの世からいなくなる身です。この先、私がいなくなっても、彼が社会貢献につながるような素敵な仕事に携わることができるのであればと思って、応援することを決めました」
愛息の支援も兼ねての事業参入というのが“真相”だったのである。