横尾忠則が明かす画家・谷内六郎の素顔 「アポなしで家を訪れ、大声で歌を歌い…」
谷内六郎さんは「週刊新潮」の古い読者には懐しい名前ですよね。その谷内さんと僕は近所に住んでいたこともあって、年上の親友として亡くなるまでおつき合いをしてきました。
谷内さんは年齢のわりには背が高く、作品からは想像できないかもしれませんが、なかなかのモダンボーイというかモダンおじさんでした。背が高いから、いつも背をまるめて、ちょっと猫背っぽい格好で、わが家に来られる時も、玄関の鴨居は高いのですが、ぶつかると思ってか前かがみの格好でニューウと入ってこられます。...