訃報がだんだん「知っている人」ばかりに… 最もショッキングだった訃報の記憶(中川淳一郎)

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 20代の頃、著名人の訃報をニュースで知った時、出演者が「すごい俳優でしたね」「よくあんなにたくさんのヒットソングを生み出しましたね」などと故人を賞賛している姿にはピンとこなかった。何せ、その人のことを聞いたことがないから。使われる映像も白黒だったりして、自分が物心ついた時、その人は引退していたりもしたため、テレビや映画で見たことがない人々が多かった。

 しかし、50歳を目前にした最近の訃報に接すると、大抵が知っている人なんですよ。漫画家の水島新司さん(享年82)なんて、小学生の頃から『ドカベン』『大甲子園』などでなじみ深かった。...

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