今さら9月3日を「対日戦勝記念日」にしたプーチンの迷走 防大名誉教授は「ナチス・ドイツと同じようにロシアも崩壊する可能性」

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 駐日ロシア連邦大使館の公式Twitterは7月3日、日本を批判するツイートを投稿した。ツイートは2段落に分かれており、第1段落には《ご存知のように、9月3日は『軍国主義日本に対する勝利と1945年の第二次世界大戦終結の日』である》と挑発的な文言が記されている。

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 第2段落では岸田政権を糾弾した。《これに対する日本政府の反応は、歴史を直視することを拒み、過去の出来事を歪曲した形で押し付けようとする岸田政権の姿勢を改めて証明するものである》。

 6月28日、ロシア外務省のマリア・ザハロワ情報報道局長(47)は記者会見を開き、9月3日の「第二次世界大戦終結の日」を「軍国主義日本に対する勝利と第二次世界大戦終結の日」に変更すると発表した。担当記者が言う。

「日本の『終戦記念日』は、ポツダム宣言の受諾と降伏を玉音放送で国民に発表した8月15日です。一方、アメリカなどは、戦艦ミズーリで降伏文書の調印が行われた9月2日を『対日戦勝記念日』にしています。そしてロシアは、ソ連時代は9月3日を『対日戦勝記念日』に定めていました。これは降伏文書の調印が行われた翌日、記念式典を開いたことが由来だとされています」

 ところが、2010年7月、ロシアの連邦議会は9月2日を「第二次世界大戦終結の日」とする法案を可決した。3日の「対日戦勝記念日」がなくなることに、一部の退役軍人や政治家が反発した。

「ところが、20年に『第二次世界大戦終結の日』を9月3日に戻す法律が上下両院で可決し、ウラジーミル・プーチン大統領(70)が署名、成立しました。中国も9月3日を『抗日戦争勝利記念日』としており、足並みを揃えたものと受け止められました。3日に戻したことで『戦争で日本に勝って北方領土がロシアのものになった』と強調、北方領土占拠の正当化を狙ったとも分析されました」(同・記者)

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