【衝撃画像】「タワマン窃盗団」ついに逮捕、“黒ずくめの2人組”が侵入する決定的瞬間…“被害者”が明かす「万全のセキュリティ」が破られた理由

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継ぎ目が開いていた防護ネット

 さらに、警察が現場検証を行った際、新たな事実が判明したという。

 Aさんが確認した防犯カメラ映像には、冒頭で記したように、足場を通って侵入する2人組の姿があった。窃盗団は防護ネットをくぐり抜け、そのまま住居のあるマンションへと向かったようだ。

「工事現場の足場と私の住居のベランダとの間にも、工事中に外壁を傷つけないため防護ネットが張り巡らされています。そのため、2メートルほどの高さのネットを乗り越えないとベランダに侵入はできません。しかし、事件当時、うちのベランダ前のネットの継ぎ目が開いたままになっていたようなのです。現在は結束バンドと作業用ロープで閉じられていますが、その時だけなぜか開いていた、と」

“足場”が犯行に悪用されたとして、なぜ工事現場の状況を窃盗団が知っていたのか。また、Aさんの自宅前の防護ネットが開いていたのはただの偶然だったのか。修繕工事を請け負う大成建設株式会社に対し、Aさんが工事中の仮設計画と防犯対策の不備について指摘すると、まもなく新たな防犯対策が講じられたという。

「もし私が部屋にいる時に犯人が侵入していたら、それこそ命の保証もなかった。そう考えると、いまでも身の危険を感じています。しかも、上層階のベランダには防護ネットが張られておらず、ベランダにある衝立も施錠されていなかった。そのため、上層階の住居も犯人に物色されていた可能性があるわけです。マンションには高齢者も多く住んでいるので、私以外の住民が巻き込まれる危険もあった。私自身、事件に見舞われた直後に被害の詳細を語ることは恐ろしくもあります。ただ、今後、こうしたことが繰り返されないよう警鐘を鳴らしてほしい」

 Aさんの指摘について、改めて大成建設に尋ねると、以下の回答が寄せられた。

「当社としては警察の捜査に全面的に協力して参ります。なお個別工事の内容につきましては、回答を控えさせて頂きます」

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 ついに犯人が逮捕された、前代未聞の「タワマン窃盗事件」。今後の捜査の行方も注目される。

デイリー新潮編集部

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