【衝撃画像】「タワマン窃盗団」ついに逮捕、“黒ずくめの2人組”が侵入する決定的瞬間…“被害者”が明かす「万全のセキュリティ」が破られた理由

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事件のカギは大規模修繕工事

 当然ながら、マンションのエントランスはオートロックで、コンシェルジュも常駐している。カメラ付きインターホンはもちろん、館内の至るところに監視カメラが設置されており、傍目には不審者が侵入する隙などないように思える。Aさんの自宅は高層階ではないが、それにしても、窃盗団が外壁をよじ登ってベランダに侵入するのは困難で、人目にも付きやすい。通常、このタワマンに侵入することは、まず不可能だ。

 実は、このタワマンがターゲットにされた背景には、特別な事情があった。Aさんが振り返るには、

「盗難被害に遭った当時は、ちょうどマンション全体が大規模修繕の真っ只中だったんです。そして、マンションと隣接する商業施設と、大規模修繕の工事現場を隔てる“仮囲い”の高さが不十分だったことで、窃盗団の侵入を許してしまった。さらに、職人が作業するために設けられた“足場”が悪用されていたのです」

 Aさんの住むタワマンは、大型の商業施設と至近の距離で隣接している。そのため、マンションの工事現場には、商業施設と隔てるための“仮囲い”が設置されていた。しかし、その高さが2メートルほどしかなかったため、窃盗団はタワマン内部の工事現場まで容易に入り込むことができた可能性が高い(現在は侵入防止の措置が講じられている)。

「しかも、仮囲いに設置されたドアは施錠されていなかった。事件後にマンションの防犯カメラの映像を確認したところ、作業用の足場を歩く黒ずくめの2人組の姿がハッキリと映し出されていました。また、マンションと隣り合う商業施設の駐車場に設置された防犯カメラには、窃盗団が使ったとされる白いバンが停車していた。そこには侵入した2人と運転手、見張り役と思しき4人の姿があった。不審な車両は事件当日の夕方から1時間半、さらに、事件前日にも同時間帯に3時間ほど駐車していました。何らかの情報を得た窃盗団が、事前に下見をしていたことも考えられます」

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