大谷超えの藤浪晋太郎 「凄いボールを投げるのにどうして打たれるのか?」というアナウンサーの質問に解説者は一言、何と答えたか

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直球平均回転がヒドすぎる

 日本球界でもそうだが、デッドボールが大乱闘のきっかけとなるケースは多い。藤浪は今シーズン5つのデッドボールを与えているが 、乱闘に発展したことは一度もない。

「ワザとぶつけているのではないからだと思われます。バッターボックスに立つと、故意に体の近くに投げてきたのか、単なるコントロールミスなのか分かるんだそうです。藤浪は故意にぶつけていません。でも、コントロールミスではなく、リアルなノーコン投手として解釈されているので怒りようがない、と」(現地特派記者)

 ある意味、敵チームにも一目を置かれる“愛されキャラ”なのかもしれない。昨今、リリーバーとして無失点投球が続き、地元ファンの間から「再び先発へ」との声も出始めているが、その件に関して藤浪は「日本でもリリーフはやってきたから」とだけ答えている。

「先発から中継ぎにまわるのは、自身の評価を下げたことになります。藤浪のコメントは起用法にこだわらないものとして、好意的に捉えられています」(前出・同)

 しかし、同時にこんな見方もされている。「Yeah~!」の雄叫びとガッツポーズのオーバーアクションは、対戦バッターはもちろん、相手チームへの挑発行為ともなりかねない。今はゼロ更新で気分良く投げているのかもしれないが、自重すべきかもしれない。

「ア・リーグ西地区で最下位を独走中のアスレチックスは、経営面で厳しい立場にあります。藤浪の年俸は325万ドル(約4億7000万円)、それでも、経営難のアスレチックスでは5番目に高い高給取りです。藤浪を救援投手不足の球団にトレード放出して、ひと儲けしようなんてことになるかもしれませんよ」(前出・米国人ライター)

 優勝争いをしているチームに電撃移籍し、大谷を差し置いてポストシーズンマッチに出場――ということもあるかもしれない。

 また、藤浪のミステリアスぶりについて、一つの仮説が出た。MLB公式データサイト「ベースボール・サバント」によれば、藤浪の直球の平均球速97.2マイル(約155キロ)はメジャーリーグ全体で見ても、上位30傑に入る。しかし、「初速が速くない」との欠点も指摘されており、「直球平均回転が酷すぎる」とのデータが紹介されていた。

 直球の回転数だが、メジャーリーグ投手の平均は約2300rpm(回転/分)。藤浪は1903rpmしかなく、これは全MLB投手380人中379位。救援の短いイニングながら、すでに5本のホームランを献上している理由はこの辺りにありそうだ。また、打者の体付近に行くのは「回転数」が著しく足りないからで、本人は同じように投げているつもりでもボール軌道は一定にはならないというわけだ。

 阪神時代にも見せなかった雄叫び。藤浪のガッツポーズはそんな弱点を見破られないための強がりなのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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