千葉真一の「遺産」をめぐる“ドロ沼裁判” 今夏“パパ”になる新婚「新田真剣佑」に追及の矛先が向かう理由
2年前に亡くなった俳優・千葉真一(享年82)の“遺産”をめぐり、前代未聞の珍裁判が進行中だ。千葉の死後に関係会社から引き出されたお金に関して、かつてのマネージャー同士が「横領した」「していない」と大バトルを展開。その矛先は、息子で新婚間もない新田真剣佑(26)にも飛び火しかねないというのだが……。
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デイリー新潮が入手した裁判資料によれば、東京地裁への提訴は昨年9月。原告はJ社代表のS氏で、被告はM氏となっている。どちらも生前、千葉のマネージメント業務に関わっていた「マネージャー」である。
訴状には〈不当利得返還請求事件〉とあり、被告に対して〈170万円〉の支払いと、J社の銀行印や通帳、キャッシュカードの引き渡しを求めている。
新型コロナによる肺炎で千葉が急逝したのは2021年8月19日。直後の同9月6日から9月13日にかけてM氏がJ社の口座から引き出した1153万円のうち、今回は170万円の返還を請求する内容となっている。
千葉の友人によれば、「もともとJ社は千葉さんが代表取締役を務め、ギャラを受け取る窓口などとして使っていた会社。千葉さんと後援会関係者ら計3人が取締役となり設立された個人事務所」という。千葉の死後は、肖像権などを管理するM氏がJ社の銀行印や通帳、カードを所持することになったとされる。
真剣佑との関係
J社の法人登記を確認すると、設立は92年。千葉が過去、代表取締役に就いていたのは事実だが、16年以降は「取締役不存在」の状態にあったという。原告のS氏が代表取締役に就任したのは昨年3月。裁判資料によれば「株主からの指名」が就任理由となっている。しかし今年5月に退任すると同時に、今度は被告のM氏が代表に就任。そして6月には再びS氏が代表に返り咲くという奇妙な変遷をたどっていた。
全国紙司法担当記者が解説する。
「J社の口座から1100万円余りが引き出された点については銀行の取引明細などが証拠提出されており、事実認定で争いはありません。むしろ裁判で争点になっているのは、S氏が実際にJ社の代表権を有しているか否かについて。被告側は“正規の株主総会を経ずに不法に株を取得しており、そもそもS氏に代表権はない”として、請求の棄却を求めています。M氏が一時、J社代表に就いたのも、自らの手で請求棄却の申し立てをするためだったと見られます」
一方のS氏側は、J社の株主から株を譲渡された経緯を示す株主総会議事録や株式譲渡契約書などを証拠提出。代表就任の過程に「瑕疵はない」として、両者の主張は真っ向から対立。互いに譲る気配も見えないという。
問題はなぜ、この裁判が「新婚妻の第一子妊娠が発覚し、今夏にもパパになる」(芸能記者)という息子・真剣佑と関係してくるかだ。カギを握るのは、J社の事業を継承した会社という。
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