「ゴゴスマ」が「ミヤネ屋」に完勝の快挙 日テレから人気者も引っ張るなりふり構わぬ戦略も奏功

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ベテランリポーター復活

 対して石井アナはといえば、

「2000年に中部日本放送(現・CBCテレビ)に入社した石井アナは、局アナ時代に『ゴゴスマ』のMCに就任し、20年にフリーになりました。島根出身の宮根アナに対し、石井アナは大阪府東大阪市出身です。『ゴゴスマ』は長く関西地域では放送されていませんでしたが、21年春からようやくネットされるようになりました。関西のおばちゃんも生粋の大阪人アナに親近感を抱き、若くてイケメンの石井アナに寝返ったのです。これは関西のみならず、東京でも同じだと思います」

 今年、宮根アナが還暦を迎えたのに対して、石井アナは46歳である。

「石井アナはこの春から全国区ゴールデンの老舗番組『世界・ふしぎ発見』(TBS)のMCにも就任しました。前任の草野仁アナを後見人に黒柳徹子や野々村真ら古参の回答者を操る姿は、彼をフリーアナの頂点に押し上げました。同時に、関西ローカルではあるものの土曜お昼の生情報番組『LIVEコネクト』(関西テレビ)のMCも始まりました。宮根アナのレギュラー番組が『ミヤネ屋』と『Mr.サンデー』のみなのに対し、若さと勢いの違いを見せつけています」

 さらに、「ミヤネ屋」と「ゴゴスマ」のパネラーの違いも大きいという。

「『ミヤネ屋』も決して悪くはありませんが、重厚感はあってもお決まりの人が少なくない。メンツはマンネリ化してますね。一方、『ゴゴスマ』は古舘伊知郎を筆頭に河合郁人(A.B.C-Z)、大久保佳代子、岡田圭右、松本明子など、バラエティ番組と見紛う布陣です。画面から楽しさや明るさが伝わってきます」

 さらにもう1人。

「『ゴゴスマ』はこの4月からベテランリポーターの阿部祐二さんを起用しました。彼は『ルックルックこんにちは』から『スッキリ』まで30年近く日テレの朝の情報番組に出演し、主婦層から絶大な信頼を得ています。6月16日には、閉園したとしまえん跡地にできた『ワーナーブラザース スタジオツアー東京―メイキング・オブ・ハリー・ポッター』から生中継していました。この中継のため、ハリポタ映画全作を3日間で見たというプロ根性を発揮しました。古舘さんや阿部さんなど、数字のためならなりふり構わず起用するという番組の姿勢が、数字に表れたのだと思います。今後はさらに差が開いていくのではないでしょうか」

デイリー新潮編集部

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