「ゴゴスマ」が「ミヤネ屋」に完勝の快挙 日テレから人気者も引っ張るなりふり構わぬ戦略も奏功
エセ関西弁
「15年春からTBSでも放送されるようになりました。『ミヤネ屋』が高視聴率を取っていた焦りもあったに違いありませんが、なかなか追いつきませんでした」
17年10月4日に視聴率5・4%を記録し、初めて「ミヤネ屋」(4・7%)を破ったが、勝利は続かず一進一退が続いていた。今になってはっきりと逆転したのはなぜだろう。
「まずはMCの問題でしょう。宮根アナはもともと関西の朝日放送の局アナで、朝の看板番組『おはよう朝日です』のリポーターからサブキャスターを経てメインキャスターを20年近く務めました。関西の主婦層に絶大な信頼感と好感度を得ていました」
宮根アナは、04年3月末に朝日放送を退社してフリーに。
「フリーになっても『おは朝』のMCを務めつつ、翌年11月から『ミヤネ屋』の前身となる金曜午後の情報番組『激テレ★金曜日』がライバル局の読売テレビでスタート。この番組を月曜から金曜の帯番組にしたのが『ミヤネ屋』です。10年春に『おは朝』を降板しましたが、関西のおばちゃんたちにはライバル局へ行って売れていく宮根アナに鬱々とした感情があったのかもしれません。彼は島根県出身で生粋の大阪人ではないため関西弁が微妙に違う。12年には隠し子騒動が発覚し、徐々に好感度を失っていきました。それでも『Mr.サンデー』(フジテレビ)でも見せる安定感と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題で見せた舌鋒の鋭さで安定感は保っていました。『ミヤネ屋』でも統一教会ネタで頑張ってはいたのですが、今回はそれでも『ゴゴスマ』に及ばなくなった」
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