「6代目山口組の眼中に神戸山口組はない」との現実が露呈した「井上組長宅ガソリンばらまき事件」

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6代目側のターゲット

 2代目竹中組・篠原会のトップにも評価にはつながりづらいという認識があったはず。それゆえ今回の一件については、ヤクザ社会でも首を傾げる者が少なくないようだ。

 6代目側がターゲットとしている組織は別にあるという。

「絆會と池田組のトップ、織田絆誠代表と池田組長と見られています。資金が豊富で、報復を手段として捨てていませんからね」(同)

 4月22日、テールラーメン店主と6代目山口組3次団体トップを兼ねていた余嶋学・湊興業組長が射殺された件に、この2団体が何らかの関与をしていると6代目側は見ているようなのだ。

 この事件については、余嶋組長の四十九日が済み、2代目湊興業の体制発足も近いとされている。直参である余嶋組長を殺された3代目弘道会による報復はあるのだろうか。

「6代目側は傘下組織に対し、“G7三重・伊勢志摩交通大臣会合が終わるまでは音を鳴らすな”との通達を出していました。この会合は6月18日で終わったので、それ以降は3代目弘道会が中心となって、織田・池田2トップの動向把握に努めているようです」(同)

岡山を遠く離れて

 当然、織田代表と池田組長の動向には注目が集まっている。現状、織田代表は神戸・長田の自宅に籠城を余儀なくされているとか、池田組長は地元の岡山を遠く離れて東京・浅草にいるといった情報がヤクザ業界の中で入り乱れている状況だ。

「池田組の本部長で孝昇会の岩渕匠会長がボディガードをしていると聞いています。孝昇会の本部は北海道なのですが、岩渕会長は東京で活動しており、若い衆を増強して浅草に集結させたとの情報が出回りました」(同)

 6代目側の監視の目がさらに厳しくなることが予想されるが、2トップがそれをかいくぐることができるのか否か。市民を巻き込むことだけは絶対に避けてもらいたいものだ。

デイリー新潮編集部

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