元KAT-TUN「田口淳之介」独白 “最初はムリだと思った”障害者支援と「ジャニーズ事務所」への思い

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「僕の原点」

「やっぱり施設運営って、入所者の“人生を左右しかねない”ものなので、責任の大きさから“自分にはとても務まらない”と考えていました。ただ施設に足を運んで入所者と話をするうち、僕のなかの障害者というイメージがどんどん塗り替えられていった。一言でいえば、“ああ、自分と変わらないんだ”と。また僕自身が7年前に個人事務所を立ち上げ、いろいろと苦労にも直面した経験から、入所者が自分の力で仕事を生み出していることに対し、素直に尊敬も覚えました」

 一人になって考える時間が増えるにつれ、決心は徐々に固まっていったという。

「逮捕以降、自分自身を見つめ直す機会は多くありました。そんな時、“自分はなぜ、いまもこの仕事をしているんだろう?”と考える時があった。僕が芸能界に入って、いまもエンターテイメント業界に身を置き続けている一番の理由は、僕の根底に“人を楽しませたり、喜んでもらうのが好き”という性質があることだと自覚しました。障害者支援事業といっても、僕の場合、上から目線で手助けしようなどという気は一切ありません。僕も大好きなパソコンを使って、彼らと一緒にITビジネスを立ち上げたいといった気持ちからスタートしています」

 見学の際、障害者のつくった恐竜のCGグラフィックや石垣島を再現したVR空間などを目にし、そのクオリティの高さに驚くとともに、潜在的なビジネスチャンスも確信したという。

ジャニーズ性加害問題については…

 今後の抱負について訊ねると、目を輝かせてこう言う。

「支援施設の仲間たちと世界でメガヒットするようなゲームソフトをつくれたら最高です。これまでにない麻雀やポーカーゲームのソフト開発など、夢と可能性は無限に広がる思いです。これからは東京と熊本を往き来する慌ただしい生活になると思いますが、いまは期待とワクワク感しかありません」

 最後に、今年3月にイギリス公共放送BBCが報じ、日本でも究明の声が高まっているジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(故人)の性加害問題について訊ねると、

「この件についてはノーコメントです。ただ僕個人はジャニーさんには感謝しかありません。ジャニーズ事務所があったから今の自分があるわけで、それを否定することはできません。それ以上のことについては、僕の口からは何もお答えできません」

 と話した。

 過去のあやまちは消せないが、それでも自分の力で道を切り開こうとする、田口の試みに注目が集まる。

デイリー新潮編集部

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