【らんまん】“ヤバ藤”で注目、伊礼彼方は第2のディーン・フジオカになるかもしれない

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「ムーランルージュ」

 必死になって体調を管理し、舞台に立つ伊礼を大竹も応援していたが、彼女自身も《3時間出ずっぱり、歌いっぱなし》という役で、《自分を支えるのが精一杯》だった。

 ある日、大竹は練習のし過ぎで声がかれてしまった。だが、幕は開く。

《私はこの一回で声が無くなってもいい覚悟で叫び、歌う。すると昨日とはまた違うエネルギーがわいてくる。舞台とは不思議なものなのだ》

 大竹の必死に演じる姿を見て、伊礼は何かを感じ取ったようだ。

《彼方はそんな私を、私はそんな彼方を見て、自分の中で小さな革命を起こし、お互いに進化したのかもしれない》

 後に伊礼は大竹に《「しのぶさんとの出逢いは、僕に革命を起こさせました。雷が落ちた感じ。だから僕は今も頑張れます」》との言葉を贈ってきたという。

 伊礼が出演する「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」は、6月29日から8月31日まで東京の帝国劇場で上演され、彼はモンロス公爵を演じている。やはり主人公とヒロインの恋路を邪魔する、朝ドラを彷彿とさせる役どころだ。

註1:第27回読売演劇大賞 中間選考会 国際色豊か 身近な物語(読売新聞:2019年7月26日朝刊)

註2:大竹しのぶ まあいいか:212 自分の中の革命(朝日新聞:2018年11月19日夕刊)

デイリー新潮編集部

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