【らんまん】“ヤバ藤”で注目、伊礼彼方は第2のディーン・フジオカになるかもしれない

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父は沖縄、母はチリ

 この年は橋爪功(81)が大賞と男優賞をW受賞し、惜しくも受賞は逃したが、演劇ファンに“ミュージカルに伊礼彼方あり”と強く印象づけたことは間違いない。

 とはいえ、伊礼はミュージカルだけの役者ではない。2014年には白井晃(66)演出の「テンペスト」、鴻上尚史(64)演出の「朝日のような夕日をつれて2014」に出演。21年にはノーベル文学賞を受賞したハロルド・ピンター(1930~2008)の二人芝居、「ダム・ウェイター」を自身のプロデュースで上演して注目を集めた。

 演劇関係者は「ミュージカル界では、山崎育三郎さん(37)、井上芳雄さん(43)、浦井健治さん(41)に次ぐ人気と知名度です」と言う。

「演劇界での評価はうなぎ登りですが、一般的な知名度は伸び悩んでいました。しかし、今回の高藤雅修役が当たり役になったことで、これからテレビドラマや映画でも大暴れするのは確実でしょう。お父さんが沖縄、お母さんがチリの出身ということで、非常に端正なルックスです。一見すると遊び人のような面構えですが、演技に対しては非常に真面目です。稽古場で演出家と熱心にコミュニケーションを取る姿が強く印象に残っています」

大竹しのぶと共演

 ネット上ではイメージやルックスが城田優(37)や木村昴(33)と被るという声が目立つ。

「バラエティ番組は木村さんの独壇場なので、伊礼さんは近づかないでしょう。演技一本で勝負すると思います。それにしても、民放キー局のドラマ班にとってはNHKさまさまです。朝ドラのおかげで注目度が一気にアップし、しかも今はギャラが安い。キャスティングしないはずがありません。朝ドラでブレイクしたイケメン俳優といえば、『あさが来た』(2015年)のディーン・フジオカさん(42)が有名です。フジオカさんも今回の『らんまん』に出演しています。伊礼さんは今後、“第2のディーン”になるのではと早くも業界は注目しています」(同・関係者)

 2016年、伊礼は栗山民也(70)演出、大竹しのぶ(65)主演の舞台「ピアフ」に出演した。伊礼の演技は大竹の印象に残ったようで、彼女が朝日新聞の夕刊に連載しているエッセイ「まあいいか」に当時の思い出が綴られている(註2)。

 当時から伊礼は演劇界の売れっ子で、《稽古中も前の舞台の地方公演が何日か重なったり、本番中も次の稽古が始まったりという、信じられないハードなスケジュールを抱えていた》という。

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