「こんな誰も幸せにしないドッキリある?」 真空ジェシカ・ガクが明かす、自らのラジオの神回
こんな誰も幸せにしないドッキリある?
それは3月の中頃だった。番組が始まるとか終わるとかの話が行き交う時期。僕らはどうなるんだろうと思いながら収録していると、急に番組の終わりを告げられた。ようやく慣れてきたのにと落ち込んでいると、収録の最後に「実は終わりません! 時間が深くなって続きます!」とドッキリで継続の報告を受ける。僕は心からうれしかった。手探りでやってたことが認めてもらえたんだと。ホクホクでオンエアの日を迎える。すると、本編が始まる前に相方が一人で喋り出した。「この番組は終わります。今からガクには続くと伝えるんですが、それはうそです」と。二重ドッキリだった。収録上では番組が続くと思わせ、放送を聞いてそれがうそであることを知るという。聞いてる人は番組終了を知りながら「番組続くの!? うれしい!」と喜ぶ僕の声を聞く。何この仕打ち? こんな誰も幸せにしないドッキリある? 僕がアメリカ人だったら膝をついて「ジーザス」と叫んでる。
ただこれが今までで一番反響があって、恐らく僕らの番組の神回はこの回と翌週僕がブチ切れて終わる最終回だ。神ってこんなに無慈悲なのかよ。話が違うだろ。
聞いている人が救われる神回もあれば、誰も救われない神回もある。こうして番組の命は公開処刑で散った。
余談だが、少しの空白の期間を経て番組はポッドキャストで復活する。そういった意味では神番組ともいえるかもしれない。ただ内容は内輪ノリと下ネタだけで構成された、神聖とは真逆に位置する番組だ。
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