今だから明かせる「闇営業問題」「反社との闘い」の裏側 吉本前会長の大崎洋が語る

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吉本を去る最後の日

 もともと万博って興行という部分が大きいじゃないですか。それこそ大阪のただの兄ちゃんだった私がずっと興行の仕事をしてきて、ちょうど会社人生を退こうと決意したタイミングで、万博やりませんかと偶然に声をかけてもらった。

 これも自然の流れかと思いますし、大変ありがたいこと。ここで日本がきっちりやらないと信用を失い、国際的な催し物がやれなくなってしまうと思います。

 吉本を去る最後の日ですか。なんか知らんけど、映画やドラマのワンシーンで、部下から花束もらって、“また近くまで来たら顔出して下さい”などと言われて、“おお、そうやな”とか。実際は顔出さないじゃないですか。で、その後に走馬灯のように私の会社人生は幸せでしたみたいに、皆の前で延々と語り続ける。それはちょっと嫌やなと。

 最後のあいさつは「吉本に入社して46年。お世話になりました。えー、思い起こせばキリがないので思い起こしません。以上!」と切り上げ、短く終わりにしようと思います。

週刊新潮 2023年7月6日号掲載

特集「お笑いの裏に“46年の暗闇”さらば吉本『大崎洋前会長』最後の告白」より

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