「これだけ世間の関心が高いだけに…」猿之助再逮捕に向け、東京地検は今どんな捜査をしているか
国民の良識にかなう相応の処分
猿之助事件が特別というのではなく、どんな事件でも捜査を尽くすのは当たり前である。だが、今回のように、有名人の関係する事件では、社会的反響を無視できない。
「これだけ世間の関心も高い事件ともなれば、捜査を徹底しないと後々まで批判を受けるだけでなく、あらぬ憶測を生むことにもなります。最近の検察は、検察審査会における捜査への批判や、世論の動向に敏感になっています。今回の事件も、世間がどう受け止めているのか、つまり世の中の人がどんな点に疑問を抱いているのかも、幹部は把握しているはずです」(前出・社会部記者)
最高検が平成23年に策定した「検察の理念」にはこうある。
〈我々が目指すのは、事案の真相に見合った、国民の良識にかなう、相応の処分、相応の科刑の実現である〉
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