就職活動中の筒香嘉智に運が向いてきた…MLB復帰を画策する「敏腕代理人」の強力バックアップも

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ハイスコアのOPSを武器に

 持つべきは、優秀な代理人だ。日本球界帰還も囁かれた筒香嘉智(31=前レンジャーズ傘下3Aラウンドロック・エクスプレス)がビッグチャンスを掴み取るかもしれない。

「日本流に言えば、今は転職活動中。交渉の優先順位は上位ではないと思われますが、代理人が売り込みを掛けており、いくつかの球団で筒香も補強リストの一人に入っています」(米国人ライター)

 打線の貧打、低迷の課題が克服できない中日、主砲を欠いた埼玉西武など、NPBの一部球団が熱烈なラブコールを送っているという。その情報も否定できないが、メジャーリーグのペナントレース後半には、筒香にとっても大きなチャンスが待っているかもしれないのだ。

「故障者が続出しているんです。一塁を守れる内野手が離脱してしまったチームも少なくありません。一塁、三塁のレギュラー選手は基本。そのチームの中軸バッターであり、長打が期待されています 。レギュラー内野手をケガで欠いたチームに筒香の代理人が売り込みを掛け、2度目の交渉のアポイントを入れたところもあったと…。エンゼルス、アストロズ、ヤンキース、ドジャース、それと、カージナルス入りを予想する声も聞かれました」(前出・同)

 筒香のラウンドロック退団が伝えられたのは、現地時間6月22日。トータルでの成績は打率2割4分9厘、本塁打6、打点33と「メジャー昇格」を勝ち取るまで高くない。しかし、出塁率と長打率を出して表すOPSは「.812」とハイスコアを叩き出している。

 OPSとは、「On-base plus slugging」の略である。直訳すると、「On-base」は出塁、「slugging」は強打。打率でシングルヒットとホームランは同じ1安打で計算されるが、OPSで見れば、筒香は「出塁の割合が高く、かつ得点圏に進んでホームベースまで帰ってくる確率の高い選手」ということになる。つまり、筒香がメジャーリーグのステージに再び立てるかどうかのところまで戻ってきた要因は、メジャーリーグの主力一塁手の故障が続出していることと、このOPSの高さにある。

「主力選手の復帰が遅れそうなら、3Aで『.812』のOPSをマークした筒香はいかがですか。彼は出場機会に飢えていますので、ギャラもそんなにいりませんよ」と代理人は売り込みをかけ、MLB球団側も「検討してみようか?」となったわけだ。

 そういわれてみれば、筒香は「オプトアウト(=Opt Out)」も権利を行使して、3Aラウンドロックを退団した。「取りやめる」の意味の通りで、所属契約を途中破棄できる条項のことだ。筒香のように春季キャンプを招待選手として参加し、MLB契約にチャレンジした選手にはその権利が与えられる。筒香が「自分で去就先を探す」と“強気の選択”に踏み切った理由も、代理人から「手応えアリ」の報告を受けていたからだろう。

「3Aラウンドロックを傘下に持つレンジャーズですが、今季はア・リーグ西地区の首位を快走しています。こちらは主力選手の長期離脱はありませんし、近年、若手育成に時間を掛けてきたので、31歳の筒香にはチャンスがありません。仮に故障者が出たとしても、若手を起用する余裕もあるくらい」(現地メディア関係者)

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