鈴木エイトだけが知る山上徹也の知られざる肉声 事件に関する本について「自分の一部だけが抜きとられている」
“10億円を集めろ”
事件の要因となった巨額の寄付についても、新たな展開があるという。
「教団は現在、表向きは韓国の本部へは献金していないとしている。しかし、先月から韓国での研修がどんどん始まっていて、その際にまとまったお金を持ち込み、向こうで上納しているようです。日本からの献金がないと、本部は到底、組織を維持できませんから」
というのも、
「韓国の教団本部の財政が非常に厳しく、トップの韓鶴子は最近、より一層“日本から金を集めろ”との指示を強めている。そのためか、最近、日本の公職者に“千人が1人100万円ずつ感謝献金を持参しろ”、つまり10億円を集めろ、との指令が出されたそうです」
統一教会はわずか1年で再び本性をあらわにしたというべきなのだ。
誰も責任を取らず
その教団と長年蜜月の関係を築いてきた自民党についても鈴木氏は批判する。
「あれだけの事件が起き、政治と宗教の関係について、国民全体を巻き込む議論に発展した。しかし、教団に対しては形だけの救済新法を作ってお茶を濁している。党内の調査についても、簡単な点検のみで済ませてしまったままです」
続けてこう語る。
「茂木(敏充)幹事長が主導した党の調査は、“誰の指示でイベントに行ったか”など、組織性や指示命令系統につながる質問をあえて入れなかったことで、形だけに終わってしまった。本当に追及されるべき政治家がいるのに何も問われず、誰も責任を取っていません。にもかかわらず、党内ではまるで問題が終わったかのような雰囲気になってしまっているのはおかしい」
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