24年間で2万本出演…44歳「セクシー男優のレジェンド」が語る引き際とセカンドキャリア 韓国でYouTuberデビューも

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親にも認めてもらいたい

 あと、社会貢献につながる活動をもっとできたらと考えています。昔はセクシー男優の需要なんて、業界に限ったものと思い込んでいたのですが、2014年に仲間たちと「日本AV男優協会」を立ち上げ、社会と関わり合いを持つようになってから、「AIDS文化フォーラム」という性感染症の啓蒙活動を行う団体や「日本性機能学会」などで講演させていただく機会をいただきました。正しい避妊の仕方を教えるだけではなく、支配や競争のない交わり方を考える性教育の分野などで、僕らのような特異な経験を持つ者にもニーズがあるのです。

 そんなことを考えるのも、やはり44歳になって、親のことを気にしているからなんですよね。僕、小学校の頃は学校のテストで100点しか取ったことのないような自慢の息子だったんです。近所のスーパーで母親が、知らない女性に声かけられて「お宅はどういう勉強方法をしてるんですか? 教えてください」って声かけられるような神童でした。でも、いまは母親はもう近所のスーパーに行きたくないって言う。「息子さん今何をしているの?」って聞かれるのが嫌だと言うのです。

 親が元気なうちに、言葉濁さずに報告できるような仕事もしたいと考えています。

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