「二階さんの逆襲が始まった」 維新を巻き込み岸田総理に反旗

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維新を利用する二階氏

 創価学会・公明党を毛嫌いする麻生氏は、茂木敏充幹事長を通じて連立からの公明党切りを画策中。これに公明党および維新と太いパイプを持つ二階氏と菅氏らが、両者を巻き込み対抗しようともくろんでいる。

「岸田総理は東京28区と9区での公募手続きの停止を指示し、公明党との関係修復を模索しています。いまだ公明党には東京における“絶縁宣言”を撤回する様子は見られませんが。余勢を駆る維新が擁する思わぬ刺客・建一氏の登場に、都内選出の自民党議員たちは動揺しています」

 さる自民党幹部が明かす。

「さすが政局観に長けた二階さんだ。去年12月には、維新を念頭に大阪・関西万博の成功を企図する超党派の議連を立ち上げ、自ら会長に就いた。こうした布石を生かして維新を利用し、岸田政権の泣き所と化した東京の選挙区に因縁の建一氏を投入するとは。“公明党と維新と組んで東京を取りにいくぞ”と、官邸だけでなく党の執行部まで脅しているワケだ」

 早くも効果は表れており、

「東京の選挙区で、二階派+維新+公明党の連合軍と戦って無傷でいられる自民党議員は皆無。都内選出の議員からは“総理は幹事長を二階さんや菅さんと近い人に替えるべきだ”との恨み節が聞こえてきます」

週刊新潮 2023年7月6日号掲載

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