家族の死、障害、不治の病… ドラマ「かぞかぞ」が描く生活感が好物すぎる理由

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 第1話のラストで「家族の死、障害、不治の病。どれかひとつでもあれば、どこぞの映画監督が世界を泣かせてくれそうなもの。それ、全部、うちの家に起きてますけど」と締めたのが「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」。もう初回から好物の予感しかない。関西弁の柔らかさと鋭さ、飾らないヒロインの地続きの生活感にノックアウトされた。

 父親(錦戸亮)は若くして亡くなり、母(坂井真紀)は大動脈解離による下半身まひで車椅子生活に、弟(ふとした表情が可愛い吉田葵)はダウン症。...

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