「アリア全カット」の驚くべきオペラ タイパ公演を実現させたメゾ・ソプラノ歌手がその狙いを語る

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時間短縮でも作品の良さはそのまま

 オペラの醍醐味といえば、アリアである。〈もう飛ぶまいぞこの蝶々〉〈恋とはどんなものかしら〉……ソロで朗々とうたわれる名旋律を楽しみに、観客は劇場に向かう。ところが、そんなアリアをすべて「カット」して“短縮上演”してしまう、驚くべきオペラ公演が人気を呼んでいる。

 あるオペラ・ファン(50歳代、男性)が語る。

「〈室内楽ホールdeオペラ〉と題して、モーツァルトの名作《コジ・ファン・トゥッテ》(女はみんなこうしたもの)を、小ぶりな第一生命ホールで上演するというので、興味を持ちました。...

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