韓国「反日スピリット」は健在なり “雪解け”ムードに水を差す「竹島イベント」
「反日」は韓国の政治手法の常套手段
韓国大統領が文在寅氏から尹錫悦氏に代わり、にわかに動き始めた日韓関係の「雪解け」。韓国側から示された「徴用工」の解決策を皮切りに、3月と5月の両国首脳の訪日訪韓、それに続く広島サミットでは韓国も招待国に加えられるなど、ようやく関係改善の兆しが見えてきた。しかし、竹島ではそれに水を差すようなイベントが――。
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【写真で比較】竹島の実効支配はますます進んでいる。現在と2009年ごろとでアンテナの数を比べて見ると一目瞭然だ
尹大統領はワシントン・ポストのインタビューに対し、「日本が100年前の歴史のためにひざをついて謝罪しなければならないという考えは受け入れられない」とも答えた。
このことは日本でもずいぶんと報じられ、
「ようやくまともな大統領になった」
と期待する声も聞かれる。
しかし、内政が揺らぐと、とたんに「反日」ののろしを上げるのはもはや韓国の政治手法の常套手段である。
「大韓民国独島愛広報演奏会合唱探訪」
この手段が一部で支持率を上げるのに有効なことは、すでに過去の歴史が示している。そして政治家だけでなく、韓国内では常に「反日政策」を求めプレッシャーをかける市民団体などの存在があることも忘れてはならない。
6月15日には、韓国のさる民間団体が、島根県の竹島に上陸。
約180人が集まった「第12回大韓民国独島愛広報演奏会合唱探訪」と銘打たれたイベントが開催された。
“合唱”を掲げつつも、歌ったのは40分の滞在時間の内20分。残りは写真を撮ったり、島内を散策したり……。
「企画したのは10年前に大学生のグループが立ち上げた団体で、鬱陵(ウルルン)島などにも上陸しています。この手の団体は、韓国内にいくつもあり、野党と組んで政権に揺さぶりをかけるパフォーマンスを行っています」(国際部記者)
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