「カムカム」超えも…「らんまん」の視聴率がぐんぐん上昇した3つの理由

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朝ドラに欠かせない恋愛ドラマ

「視聴率が上昇に転じた5月8日は、まさに主人公の万太郎(神木隆之介)が竹雄(志尊淳)を伴い上京した回でした。ふるさとの土佐がいけないのではなく、報じられる視聴率は関東地方の数字ですから、東京が舞台となったほうが数字は上がるものです。なじみのある東京大学や教科書にも出てきた鹿鳴館などにも親近感を覚えますから」

 そしてヒロイン・寿恵子(浜辺美波)の登場である。

「博覧会に出品するために万太郎が上京したときにも顔見せはありましたが、二人が再会した本格的な登場は5月12日で、ここから恋愛話が始まります。17・9%を記録した6月16日は、万太郎が働く印刷所の親方(奥田瑛二)が寿恵子の家に釣書(身上書)を持って訪ね、寿恵子のほうは高藤(伊礼彼方)の申し入れを蹴って万太郎との結婚を決意、ドレス姿のまま万太郎の元に駆けつけるという回でした。朝ドラといえど、爽やかな恋愛物語は欠かせません」

 ちなみに、再度17・9%を記録した6月22日は、二人が土佐の実家に帰省し、厳しい祖母(松坂慶子)から結婚の許しを得た回だった。

「松坂慶子の病状が気になるところではあるものの、まさに幸せの絶頂でした」

 当然ながら、その影響を受ける番組もある。

「日本テレビの水卜麻美アナは、NHKとのコラボ番組で『出演したい番組は朝ドラ』と挙げたほどのファンです。彼女が司会を務める『ZIP!』は、この4月から終了時間が1時間延長したため、朝ドラと放送が被っているんです。『らんまん』が数字を上げてきたため、『ZIP!』の視聴率も伸びずに大変でしょう。責任感の強い彼女にとって、いまや朝ドラが悩みの種となっていると思います」

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