「戦争の長期化に拍車」「エリートの離反と愛国勢力の反発」 ワグネル反乱は何を示したのか
反乱軍はモスクワへ200キロの距離まで迫った。首都の空港から大統領専用機が離陸したらしい。次々に飛び込んでくる速報を、世界は固唾(かたず)をのんで見守った。結局、反乱劇は武装蜂起から24時間で収束したが、これはウクライナ戦争、ひいてはプーチン政権の「終わりの始まり」となるのか。
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国の最大権力者に武力で威嚇し訴える。日本では今回の反乱劇が、平安時代に白河法皇を困らせた比叡山延暦寺や奈良・興福寺の僧兵による「強訴(ごうそ)」や、室町時代に足利将軍の屋敷を守護大名が取り囲み要求を通そうとした「御所巻(ごしょまき)」に例えられた。...