周囲を巻き込み泥仕合となった広末の不倫騒動 キャンドル氏にあって鳥羽シェフに足りないものとは?
さらにキャンドル氏の地雷を踏んだ? 独占告白に見る鳥羽シェフの「けじめ」は「金」重視!?
対する鳥羽シェフは、「金」「社会的な制裁」という、現実的な落としどころを「けじめ」と言っているように感じた。「週刊文春」では「会社の損失は億単位、3億くらい」「きっちりケジメをつけてから、ゼロからのスタートで料理に向き合う」と発言。キャンドル氏に対しては、「いろいろ相談した結果弁護士を間に挟んで対応」するという。
金やビジネスに関する解決の見通しは具体的に語るが、不倫相手の夫や妻子には直接謝罪をしない。キャンドル氏とは真逆の価値観ではないだろうか。「おカネもほぼ無くなった」とのことだが、「ほぼ」など中途半端な言い方はキャンドル氏なら使わないだろう。「すっからかんだが彼女のためなら構わない」という姿勢を求めるのではないか。なお再婚の意思に関しても明確なコメントは避け、「本当にふたりにとってベストな形なのか考えていきたい」と言うにとどめている。おそらく弁護士の「現実的な」アドバイスだろう。
被災地支援に勤しむキャンドル氏と、「人を料理で幸せにする」との信条のもと社会的成功を遂げた鳥羽シェフ。以前も書いたが、広末さんは見た目の良さよりも大義やロマンを語る男が好きなのだろう。トラブルに際しても、片や「命」を懸けると言い、片や「3億を失う」という男たちのスケールの大きさは、常人には計り知れない。
そういう点では広末さんも、ある意味似たような女性だ。なにせ自分の不倫をすっぱ抜いた週刊誌に、愛人から番号を聞いて電話してくるような女性である。私は思わず、たけしさんのフライデー襲撃事件と重ねてしまった。ただそれだけ向こう見ずな女性のことを、金や社会的成功の優先順位が高い鳥羽シェフが、ずっと受け止めきれるかと考えると首をかしげざるをえない。
ヤンキー映画やヤクザ映画はいつの世もヒットするが、広末さん騒動がこれだけ長引いているのは、広末さんとキャンドル氏のぶっとんだ「ヤクザ性」が、どこか日本人の心に響いてしまったからではないかとも思う。ただただ子どもたちが気の毒だが、事務所社長や元不倫相手たちも含め、「全員、地雷」とでも言いたくなるような、アウトレイジ的世界観に満ちた広末さんの不倫騒動。おそらく誰かが彼女をモデルにした作品を執筆し始めているだろうと思うが、映画化の際の監督は、ぜひたけしさんにやってほしいものである。
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