小田急線刺傷事件裁判 対馬被告が語った「パン工場夜勤」「コンビニバイト」の困苦 「周りは何不自由なく暮らしているのに僕だけが不幸」

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頭がぶっ壊れる感じです

 逮捕当初の取り調べでは、手書きの書面〈今の気持ち〉の中で、〈自分が起こしたことは大したことではない、普段の行いが悪かった〉と記していた。〈犯行中のこと〉では〈どれもリアルで楽しかった〉と振り返り、取り調べでも「また捕まっても構わない、先駆者になってよかった」と答えていた。

 これを書いていた時の心境を問われると、

「ハイな状態にありましたし、現実感がなくて。被害の情報がなかった。取り調べで話を聞いてもらえるのが楽しかったので、罪を省みることはできていなかった」

 改めて、被害者に対して聞かれ次のように答えた。

「女性で体に傷が残るのは深いショックだと思いますので、申し訳ないと思っています」

「本当に電車ってのは当たり前に乗れる物という常識だったのが、私がやってしまったことによって安全な乗り物ではないと皆さんに植え付けてしまった。平穏な日常を脅かしてしまって申し訳ないと思います」

 通勤客に与えた影響について問われるとこう話した。

「これをどうやって私は償えばいいんだろう。もう取り返しがつかないので、頭がぶっ壊れる感じです」

 7月3日には検察側の被告人質問が行われる。6日に結審し、14日に判決が出る予定だ。

デイリー新潮編集部

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