小田急線刺傷事件裁判 対馬被告が語った「パン工場夜勤」「コンビニバイト」の困苦 「周りは何不自由なく暮らしているのに僕だけが不幸」
クレジットカードをへし折ってやりたかった
直前までの勤務先はパン工場で、仕事内容は夜勤のライン仕事だった。
「不良品を弾いたり、蒸しパンの下にシートをセッティングするという、ひたすら単調な仕事です。夕方6時から翌朝5時までです」
世の中の人たちに嫉妬や妬みを抱くようになったのは、中央大学理工学部を中退した後、実家を出て、派遣のコンビニバイトをするようになってからだと答えた。
――具体的にどういう仕事?
「派遣先の人がモノのように扱ってきたり、真っ黒な洗っていないユニフォームをファブリーズするだけで着せられたり、洗っていない汚いポロシャツを着させられたり、汚いハンドタオルで手を拭かされたり。ひどいお客さんもたくさんいる」
――客が羨ましかった?
「みんなそれなりにお金を持っていたり、クレジットカードを使って決済できているんだとか、カップルが来ると羨ましいと感じました」
――どういう時に羨ましいと感じた?
「クレジットカードでスマート決済している人です。僕は作れないのでカードをへし折ってやりたいと思った」
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