「テレビ局に圧力をかけたことはない」 大崎洋前会長が“最後のインタビュー”で明かした「吉本興業」退社劇の真相
「放送局とのパワーゲームみたいなことをやり出したら…」
大崎氏はダウンタウンを育てた他、現在の吉本興業の隆盛の基礎を作った人物として知られる。一方で、トラブルの対応に追われることも多かった。コンプライアンス強化もまた彼に課せられた重要なミッションだったのだ。
直近で大きな問題となったのが、2019年の「闇営業問題」だろう。当時は、所属芸人が会社を公然と批判する光景も見られた。中でも目立ったのが加藤浩次だ。当時MCを務めていた朝の情報番組で事務所批判を繰り返し、これに対して吉本側が放送局へ圧力をかけたとのうわさまで飛び交った。
「それらはまったく根拠のない、あらぬうわさでした。仮にも吉本がそんなことをしていたとしたら、毎朝ワイドショーで扱われないでしょう(笑)。放送局とのパワーゲームみたいなことを吉本がやり出したら、一時的にわれわれが勝ったり疑惑の追及から逃れることはできたかもしれませんが、最終的には組織全体に負の臭いが充満したと思います」
数々のお笑いスターを裏方として支え、惜しまれつつ吉本興業を去る「陰のミスター吉本」ともいうべき大崎氏。「お笑い」の会社で生きてきた彼が、会社最後の日にどんな“オチ”をつけるつもりなのかというと……。
「最後のあいさつは『吉本に入社して46年。お世話になりました。えー、思い起こせばキリがないので思い起こしません。以上!』と切り上げ、短く終わりにしようと思います」
6月29日発売の「週刊新潮」では、大崎氏と芸人たちとのやり取りを含め、「島田紳助引退」の真実、そして万博への思いなど、5ページにわたって大崎氏の「最後のインタビュー」を掲載する。