プリゴジン反乱 真の原因を作ったのは「ロシア軍のだらしなさ」 「太平洋戦争のドーリットル空襲を思い出す」

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 時事通信は6月25日、「ワグネル反乱でロシアに亀裂 ウクライナ侵攻は『戦略的失敗』 米国務長官」との記事を配信、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官(61)が、民間軍事会社ワグネルの反乱によりロシア国内で《以前にはなかった亀裂が現れている》との見解を示したのだ。

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 不可解な反乱だった。何しろアメリカのシンクタンク「戦争研究所」によると、ワグネルはロシア軍のヘリコプター7機と軍用機1機を撃墜した可能性があるという(註)。

 6月24日(以下、日本時間)、ワグネルはロシア南部、ボロネジ州の州都ボロネジ市で全軍事施設を制圧。創始者であるエフゲニー・プリゴジン氏(62)が首都モスクワへの進軍を表明すると、多くの市民が歓声を上げた。

 群衆がプリゴジン氏やワグネルの戦闘員に握手を求めたり、写真や動画を撮影したりする様子は、まるで“解放軍”に声援を送るかのような騒ぎだった。

 ところが、25日未明、プリゴジン氏はモスクワまで残り200キロの地点で「進軍を停止する」と発表。停止の理由は依然として不明だが、ロシア政府はプリゴジン氏の捜査を中止し、ワグネルの戦闘員の罪も不問に付すと表明した。

 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官(55)は、ワグネルの戦闘員で希望する者はロシア国防省と契約することになると説明。プリゴジン氏はベラルーシに出国すると伝えられたが、しばらくすると行方不明という情報も流れた。

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