「報道ステーション」 タイタニック潜水艇報道で大ホームラン 何が起きているのか?
テレビ朝日の看板ニュース番組「報道ステーション」に異変が起きている。
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ご承知のように、一昨年の10月より「報ステ」のメインキャスターはNHKを定年退職した大越健介氏(61)が務めている。
今年4月にはABCテレビを辞めてフリーになったヒロド歩美アナ(31)がスポーツ担当キャスターに就任。民放プロデューサーは言う。
「ヒロドアナを引き抜き、女性MCを安藤萌々アナ(25)に替えた途端、番組が華やかになり、見やすくなったと思っていました。それに加え、5月8日に起こった銀座の仮面強盗あたりから、市川猿之助の一家心中騒動、長野の猟銃立てこもり事件、岐阜の陸上自衛官候補生の発砲事件など、大きく扱うネタがワイドショーっぽくなっています。6月8日と9日には2日続けて、テニス全仏オープンの女子ダブルスで失格となった加藤未唯選手がミックスダブルスで優勝したことをトップで扱っていました。もっとも、ある女性作家はネット記事で『他に優先すべきニュースがあるのではないか』と、全仏オープンの報道について異を唱えていましたけどね」
中でも、6月20日、タイタニック観光の潜水艇が消息を絶ったというニュースを大々的に報じたことには驚いたという。
この日の「報ステ」は、オープニングで奄美地方に発生した線状降水帯について1分ほど伝えた後、大越キャスターが口を開いた。
〆て16分
大越:次です。大西洋の深~い海の底で、身動きが取れなくなっているのかもしれません。3800メートルの海底に沈没したタイタニック号を探索するツアーで深刻なトラブルが発生した可能性があります。消息を絶ったのは5人が乗った潜水艇で、蓄えている酸素には限りがあります。
――海底に沈むタイタニック号の映像を流して、番組はCMに入る。CMが終わると、潜水艇に乗船した5人のプロフィールが紹介され、元英国海軍少将のコメントが入った。さらにテレ朝のワシントン支局の記者と生中継で繋ぎ、米国では前日から大きく報じられていることを報告した。ここまで約12分、大越キャスターに代わる。
大越:はい、ワシントンから小島記者に伝えてもらいました。さあ、詳しく見ていきましょう!
「正直言って、まだやるんかい!と思った視聴者もいたのではないでしょうか。この後は小木逸平アナ(49)が大画面をフリップのように使って、行方不明になった概要を解説。安藤アナが質問すると小木アナが答えるというワイドショー形式となり、CM込みで実に16分も報じていました」
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