「安倍さんはアンチ創価学会だったのに上手だった」「茂木さんが頭を下げるしかない」との声が漏れる「自公」亀裂の今後
連立解消支持が上回る
衆院の選挙区が次期総選挙から「10増10減」されることに伴い、自民・公明両党が調整を続けてきたものの物別れに終わり、公明は「東京での自民党との選挙協力解消」を決断するに至ったことは少し前に報じられた通りだ。1年以内に行われる可能性が高い解散総選挙に向けて、亀裂の走った両党の関係はどうなっていくのか?
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「自公の亀裂についてはその後、信頼回復のための動きが見られますが、なかなか一気には進まないようです」
と、政治部デスク。
各種の世論調査では、自公両党の連立を「解消する方が良い」と答える人が「続ける方が良い」と答える人を上回る結果が相次いでいる。
「自民党の茂木敏充幹事長は、“野党支持者に限らず、わが党の支持者でもそういった声が一定数ある。こういった調査結果が続いていることは注視しなければならない”と述べました。一方で公明党の山口那津男代表は“現状で、両党に代わる安定的な政権の枠組みはない”と語り、その差が際立っていると見る人はそれなりにいますね」(同)
自公にわだかまりを生む者
茂木幹事長は「連立解消」という考え方にも理解を示し、山口代表は「連立こそが正しい」という立場を強調した、ということになる。亀裂はたしかに存在しているようだ。
「公明党や、その支持母体である創価学会の面々に聞くと、自公にわだかまりを生んでいるのは茂木氏と麻生太郎自民党副総裁だと見ているようです。確かに2人は公明や学会のことが好きではない。その理由はハッキリとはしないのですが。だから、茂木氏が公の場で自公連立に言及したことに驚きはないものの、この局面でわざわざ相手の神経を逆なでするようなことを言わなくてもいいのに……といった反応が各方面であるのは事実です」(同)
現時点で公明は、次期衆院選における東京での自民との選挙協力解消の方針を曲げていない。
「東京以外では自公仲良くわだかまりなくやりましょうということなのですが、そう簡単には行かないといった声が公明・学会内で共有されています。その状況は自民内でも把握されつつあります。東京は学会にとって色んな意味で聖地であり、選挙の折には地方から学会員が集結し、公明党への支援を知人らに依頼してきました。隠語でF(フレンド票)と呼ばれているものですね」(同)
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