巨人・原監督意味シン発言「6月に整う」の真意を探る 関係者はウォーカーに注目

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交流戦期間中は直接交渉がしやすい

 そのサイン変更の手間が、全球団の間で発生するのが交流戦の期間中である。交流戦が終わり、ウォーカーの打撃力に魅力を感じているパ・リーグ球団が“駆け足”で仕掛けてくる可能性はゼロではないわけだ。

「いや、交流戦期間中はトレードの話がしやすいのかもしれません。巨人のチーム編成権を握っているのは原監督です。試合の前後で原監督と直接話をすることもできますから」(前出・同)

 そう言われてみれば、去る6月13日の埼玉西武戦前、渡辺久信GMが打撃ゲージ裏にいた原監督に歩み寄り、神妙な面持ちで数分話し込んでいた。両チームとも「挨拶と世間話。キナ臭い話題はなく…」と伝えていたが、西武はスキャンダルで主砲・山川穂高(31)を欠いている。打線強化の相談を持ちかけたとしても、おかしくはないだろう。

「高卒3年目の秋広優人(20)が3番を任されました。秋広の成長もあるので、ウォーカーの守備難に眼を瞑ってまで外野で起用する必要もなくなりました。ただ、もう一人の外国人野手であるブリンソン(29)は、アウトカウントを間違えるなどの凡ミスも多く、首脳陣からの信頼もイマイチです。長打力のある選手がいなくなるのはマイナス」(球界関係者)

 一軍登録が予定されている主な外国人選手は、先発要員のグリフィン(27)、メンデス(28)、リリーフに配置換えされたビーディ(30)。ペナントレース再開前日の時点ではウォーカーも登録されていた。一軍登録できる外国人選手は5人だが、試合出場は4人までだ。原監督はグリフィン、メンデスの先発要員を登板翌日にその4人枠から外し、リリーフのビーディとバルドナードをフル回転させていくのだろう。「先発のグリフィンかメンデスと、ビーディ、バルドナード」。1人分が空いている。そう考えると、ウォーカー放出を無理に進める必要はなく、相手球団が提示してくる交換要員次第となりそうだ。

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