巨人・原監督意味シン発言「6月に整う」の真意を探る 関係者はウォーカーに注目

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パ球団が熱望するのは、あの選手

 6月23日、ペナントレースが再開されたが、セ・パ交流戦の終了後に設けられた「4日間の小休止中」に原巨人が動いた。今春のWBC大会パナマ代表メンバーでもあるアルベルト・バルドナード(30)を獲得する意向であるという。一部スポーツメディアでは「調査中」とあったが、現地関係者によれば、6月20日時点でナショナルズ傘下マイナー3A「ロチェスター」をリリースされており、その理由も「NPBに行くため」と報じられたそうだ。

「平均球速150キロの左のリリーバーと紹介されていますが、コントロールにやや難アリです。でも、昨年オフから獲得の候補リストに入れ、チェックしてきたようです。彼のチームメイトで、やはりWBCベネズエラ代表チーム入りしたリリーバーのアンドレス・マチャド(30)も同時獲得するのではないかとも伝えられていました」(現地関係者/6月23日時点)

 原辰徳監督(64)は取材でグラウンドに下りてきたOBの解説者や担当記者たちに「6月になったら整うよ」と繰り返し口にしていたそうだ。「整う」は原監督独特の言い回しだが、不振やケガで不足していた先発ローテーション投手が揃い、試合終盤で失点を重ねていたリリーフ陣もゼロを重ねる日が増えてきた。

 原監督の言う「整う」にバルドナードが入っていたかどうかはともかく、戦力が揃いつつあるのは間違いないようだ。しかし、新たにパナマ左腕を加えるとなれば、「外国人選手の一軍登録5人」と「試合出場4人」の制限枠の問題も考えなければならない。実はセ・パ交流戦の期間中、巨人が外国人選手を“整理する”との声も聞かれていた。

「出場機会が激減したウォーカー(32)ですよ。クリーンアップを予定して獲得した外国人選手が活躍していないチームも少なくありません。パ・リーグならDH制が使えるので守備難のウォーカーにとっても、出場機会が増えるのでマイナスのイメージはないはず。パ・リーグの何球団かが巨人側に打診してきたとも聞いていますが」(スポーツ紙記者)

 トレードの期限は7月末。だが、「ペナントレース再開後は要注意」との情報も交錯していた。その理由は、シーズン途中のトレードはリスクを伴うからだ。同一リーグ同士でのトレードがとくにそうなのだが、移籍する選手は攻守のサインを知っている。だから、「欲しい」と言って獲る側も、それに応じるほうもトレード成立後にサインを変更する。1人か2人の選手の入れ替えにより、選手全員が新しいサインを覚えなおさなければならないため、シーズン中は同一リーグ間でのトレードを避ける。

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