「安倍元首相を神として祭りたい」 世界遺産の宮司が語る神社建立計画

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「夢枕に立って…」

「白樺の木を使った社殿で、中には安倍さんの銅像“安倍神像(あべしんぞう)”を祭神として置きます。え? ダジャレやないで」

 そう言って佐藤氏は一人肩を揺らして笑う。

「資金は自分の年金と貯金で300万円。移住した先の敷地内やから、土地代はかからんしな。安倍さんを崇敬するなら誰でも参拝OKですよ。家族はあきれているのか、何も言いません」

 それはそうと、遺族の許可は取ったのだろうか?

「昭恵さんには、山口県同郷会の親しい人を通じて了解を取ってもらいました。お金儲けが目的ではないから賽銭箱も置かない、質素な作りです」

 現在既に重機が入り、今月25日の完成をめどに建築が進んでいる。すると宮司の身には、こんなことが起こるようになったとか。

「安倍さんが夢枕に立つんですよ。それで夜中にハッと目が覚める。ああ、無念を晴らしてほしいんだなあと。早く完成させて霊を慰めたいですよ」

 熱く語る宮司の思いはとどまるところを知らないが、当の昭恵さんはどう思っているのか。念のため問い合わせてみたが、回答は得られなかった。

 さて、泉下の安倍元首相の思いやいかに。

週刊新潮 2023年6月22日号掲載

ワイド特集「反攻『私はここにいる』」より

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