スキャンダル芸能人を責めるのは「野暮」？ 広末報道で芸能人コメンテーターたちの態度が変化 瓦解しはじめたワイドショーのプラットフォーム
W不倫を認めた広末涼子さんの夫のキャンドル・ジュンさんによる単独会見が話題だ。ひとりで受付から会場設営まで行い、自らのライフワークをふまえての広末家でのスタンスや妻の内情を語って世間の度肝を抜いた。とはいっても目的は暴露にあったわけではなく、自身や相手方の子どもを気遣い、過熱報道にくぎを刺したかったということのよう。それだけに、その後のワイドショーではかなり抑制的なトーンでの報道が増えたように感じられる。というより、もう有名人コメンテーターを招いて「視聴者の代弁をさせる」ワイドショーという仕組み自体が壊れ始めているのではないだろうか。
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ひょうひょうとしたキャラクターと毒のあるコメントで引っ張りだこだったおぎやはぎさんに言わせれば、「コメンテーターとしてダメなのは“人それぞれ”というスタンス」とのこと。確かにわかりやすく不倫した側を断罪するタレントは人気だったが、ここへ来て辛口コメンテーターたちが一斉に「よそはよそ」と言い出しているのが面白い。
例えば、梅沢富美男さん。ベッキーさんの時も東出昌大さんの時も男性側の対応のまずさを責め、アンジャッシュ渡部さんの時は「自分が誰と結婚をしたのか、今どういう立場にいるのかを考えたら、これはできないと思います」とまで言っていた。しかし今回は「俺たちがどうこう言える問題じゃない」「この人たちが不倫をしようと世間の人たちになんの関係があるの」と逆ギレ。RIKACOさんも“前科”のある原田龍二さんに対しては「反省しても欲（よく）って自分で抑えられないんでしょ？」とからかっていたものの、さすがに今回は「相手の方のご家族のことも気になるだろうけど、まずは自分たちの目の前のことを自分たちがしっかりと向き合って」と神妙なコメントにとどまった。
ちなみにベッキーさんや東出さんの時は終始面白がるようなコメントを出していたおぎやはぎさんでさえ、広末さん側からと思われる私信が暴露されたことに関しては「やりすぎ」と渋い顔に。東出さんの不倫相手だった唐田えりかさんには「匂わせ行為は挑発」「謙虚さと罪悪感を持たないと」とズバズバ切り込んでいたアンミカさんも、生々しいラブレターにはノーコメントを貫いている。「バイキング」出演時代はよく炎上もしていたが、当意即妙なコメントは好感をもって迎えられることも多かった彼らが、一斉にトーンダウンしていることに大きな変化の一端を感じる。
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